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2023/12/28
大今里
昔使われていた言葉「ルンペン」について今回は解説をしていきます。最近では、「ルンペン」を聞かなくなりましたが、NHK朝のテレビ小説『まんぷく』でこの言葉が出てきて話題になっていました。
『まんぷく』の時代は、昭和真っただ中ということもあり出てきた言葉だったのでしょう。その時代に使われていた言葉がたくさん登場していましたね。今回は、大人気のNHK朝のテレビ小説『まんぷく』で使われていた、今は使われていない言葉についても見ていきましょう。
さてここから、「ルンペン」の語源などを紹介していきます。「ルンペン」とは、あまり意味では使われていない言葉としてあり、1930年頃によく使われていた言葉として残っていて、「ルンペン」には意外なルーツがあるようです。それではさっそく見ていきましょう。
「ルンペン」とはドイツ語で(lumpen)と書くようです。ドイツ語の「ルンペン」の意味として、「浮浪者」や「ぼろ」などの意味があるそうです。また、比喩的に、「失業者」という意味も持っていると言われています。
ドイツ語での「浮浪者」という意味は、「pennre」や「pennbruder」となるようです。ごろつきを意味する「lumepenhund」という言葉を合わせた造語こそが「ルンペン」です。
ルンペンプロレタリアート(独: Lumpenproletariat)とは、プロレタリアート(労働者階級)のうち階級意識を持たず、そのため社会的に有用な生産をせず、階級闘争の役に立たず、更には無階級社会実現の障害となる層を指す呼称である。「ルンペン」と労働者階級を意味する「プロレタリアート」より作られた言葉です。
「ルンペンプロレタリアート」とは、カール・マルクスが作った言葉といっていいでしょう。簡単に言うと、当時は、社会的に役に立っていない人のことを総称していた言葉だったようです。略して「ルンプロ」ともいわれています。
カール・マルクスは、『共産党宣言』(1848年)や『ルイ・ボナパルトのブリュメール18日』(1852年)において、無産階級や労働者階級の中でも革命意欲を失った極貧層を「ルンペンプロレタリアート」と定義した。
マルクスのルンペンプロレタリアートの定義は一定していない。最初にルンペンプロレタリアートを「最下層の腐敗物」と位置付けた頃のマルクスは、ルンペンプロレタリアートのイメージなども含んでいます。
「ルンペン」の定義としてカール・マルクスは、何をして生計を立てているかわからない人や素性がはっきりとしない人をこのように呼ぶとしたそうです。
今まで難しい言葉で、説明をしてきましたが、日本では「ルンペン」という言葉は、ドイツで生まれた言葉のままの意味で日本でも使われてます。ボロボロの服を身に着けていている人のことをいい、浮浪者や乞食、失業者などの意味として使われていました。
それでは、ここからは、「ルンペン」と似ている言葉を紹介していきますので早速ですが見ていきましょう。最近ではあまり見られなくなった言葉などもあります。差別用語に値するものもありますので、ご注意ください。
「ルンペン」の類義語として、「ホームレス」という言葉があります。ホームレスは一般的に浸透している言葉でもあります。この言葉の意味としては、家を持たない人という定義があります。ホームレスは、家はないけれど資産などはあるかもしれない人のことを指しているそうです。
「ルンペン」の類義語として、乞食(こじき)という言葉があります。乞食とは、物乞いなどをして生活をしている人を指します。食べ物などだけではなく金銭も要求している人のことを指すそうです。
また、乞食には、資産や居住する家などをない人を指すので、ホームレスとは意味合いが違い区別をされているようです。
「ルンペン」の類義語として、失業者という言葉があります。失業者は、今でも使われている言葉ではありますが、最近は「ルンペン」との結びつきはほとんどないので「失業者」=「ルンペン」とは言わなくなりました。失業者という独立した言葉が今は使用されいます。
「ルンペン」の類義語として、「ヒッピー」という言葉があります。ヒッピーも最近は聞かれなくなりました。1960年代後半に、アメリカの若者たちの間で生まれた言葉のことを言います。アメリカ人が、自然と共存しながら自由に生きていくことを掲げて生きている人を指していました。
ヒッピーのファッションなども話題でまさに画像のようなファッションが一時期流行していたという話もあります。
日本では、「ルンペン」という言葉だけではありませんが、放送禁止用語としてあります。ここでは、放送禁止用語について詳しく説明をしていきますので見ていきましょう。
日本での放送禁止用語の定義は、テレビで番組を放送した後にクレームが10件以上来たらすぐにでも「放送禁止用語」として登録されるようになっていると言われています。
番組を制作する側もしっかりとした意識を持って作らないとだめだということになりますね。
「ルンペン」は、裁判になるほどの言葉ではありませんが、差別用語として捉えられることが多いです。基本的に人を差別するのはダメだと理解されていることもあり、最近では、ほとんどの番組で使用されることはなくなってきました。
しかし、時代背景などをみてドラマなどのセリフでたまに出てくる程度の言葉として残っているようですね。
平成の時代では、「ルンペン」という言葉は、あまり聞かれなくなりましたね。平成生まれの子はもしかすれば、知らない言葉かもしれません。「ルンペン」は1930年~1980年代にかけて使われていた言葉でしたので1990年代になるとめっきり減ってきた言葉だったのでしょう。
時代の流れにより、「ルンペン」という言葉は”死語”同然という言葉として扱われるようになりいつしか減ってきたことも一つの理由ですが、差別をする人も減ってきたということが言えるかもしれません。
「ルンペン」が使われている言葉のものが残っているようです。最近では見かけなくなってきているものも多くありますが、どんな物にその名前がついているのか見ていきましょう。
一説に拠れば同ストーブが「片方が働いているときには、もう片方は働いていない(失業中)」という意味からこう呼ばれた。2つの燃焼塔が交互に働くという意味から名付けられたのである。
『ルンペンストーブ』とは、日本の昭和初期である1920年から30年代に使われていたストーブのことを指します。主に北海道で使用されていたそうです。「ルンペン」と名前がついていますが、このストーブに対しては差別的な意味はないと言われています。
『ルンペン釣り』とは、釣りをしている人の横で余った魚をもらうことを言うそうです。橋の下に居住をしている人をホームレスといいますが、そういった人たちが川釣りをすることから『ルンペン釣り』と呼ばれるようになりました。
『ルンペン帽』とは、写真の画像の帽子のことを指すようです。最近ではあまり見かけませんが、高齢者の方が身に着けている帽子として伝えられることが多いです。よれよれの帽子のことをルンペン帽と呼ぶようになったと言われています。
ここでは、『ルンペン』を題材にした映画や歌などを紹介していきます。たくさんあるわけではありませんが、昭和世代の人にとっては、懐かしいものも数多くあるかもしれません。いくつか抜粋をして紹介をしていきますので見ていきましょう。
愛川欽也さんが主演を務めた『キンキンのルンペン大将』が1976年に映画で公開しています。愛川欽也さんが『ルンペン』役で話題を呼んだ作品でもあります。映画の内容は、とても明るくコメディタッチに描かれていたものではありましたが、当時でも批判的な意見もあったそうです。
1931年に「ルンペン節」という曲が発売されているようです。この曲はタイトルに「ルンペン」が使われているのですが、明るい曲になっているようですが、歌詞は、「ルンペン」を馬鹿にしているものだったそうです。これは現在のテレビ番組では、絶対に放送できないような言葉がたくさんでてくるようです。
「ルンペンとラプンツェル」は、1988年に発売された曲でクララサーカスさんが歌っています。この曲の登場人物は、「ルンペン」の少年と髪の毛を切られた女の子が登場してきます。歌詞も独創的な世界ですので是非気になった方は聞いてみてください。
「裸の大将放浪記」とは山下清さんをモデルに描いたストーリーです。絵をかきながら旅をしていましたが、山下清さんさんは、「ルンペン」扱いをされていて旅先で出会った人におにぎりをもらっていたようです。
NHKのテレビ小説『まんぷく』で即席ラーメンを開発していた萬平さん。なかなか開発がうまくいかず子どもたちが「信用金庫をクビになってルンペンになった」と周りの子どもたちからいじめらるというシーンで一躍話題になりました。
この当時は、当たり前に使われていた言葉かもしれませんが、現在「ルンペン」なんて言葉を使う人はいなくなりました。ネットでもこの言葉が登場するとやはりSNSでは話題になっていました。
”久しぶりに聞いたな・・ルンペン”や”今の時代で使う人が増えたらどうするんだ”などと様々な意見が飛び交っていました。「ルンペン」という言葉は、差別用語に当たるようになりいつしか使われなくなりました。平成の時代に、持ち越すことなく消えた言葉に等しくなりました。
『まんぷく』の時代は、昭和の時代で丁度使われていた言葉だったのかもしれません。だからあえてその時代の言葉を包み隠さず放送したということが考えられています。
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平成が終わり、令和という新しい時代の幕開けが迫ってきています。もうすぐそこに新時代がやってきます。「ルンペン」という言葉は、昭和の時代に使われていた言葉だったようです。今の時代、「ルンペン」を使う人も減ってきていることでしょう。
「ルンペン」はあまり意味で使われていない言葉なので、差別用語に値します。今後もこういう差別用語は使わないようにしていきましょう。