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    ミーム汚染とはどういう意味?その実例は?SCP財団との関係は?

    ミーム汚染という言葉を聞いたことがある人はいますか?一度聞くと聞き返したくなるほど馴染みのない言葉ですが、実は深い意味が存在していました。そもそもミームの意味ってなに?また、SCP財団との関わりは?ミーム汚染の例文は?ミーム汚染についてまとめました。

    ミーム汚染について詳しくなろう

    皆さんミーム汚染という言葉は聞いたことがあるでしょうか?おそらくほとんどの方にとって、馴染みの薄い言葉でしょう。しかし皆さんも「ミーム汚染」は既に経験している方が多いはずです。それくらい「ミーム汚染」は身近な現象なのです。

    この記事を最後まで読めば自分にも身に覚えのある経験だなと感じると思いますので、ぜひ最後までお読みください。

    ミーム汚染とは?

    まずミーム汚染とは何か、その定義を説明していきます。

    ミームが汚染されること

    ミーム汚染とは、一言でいうとミームが汚染されることです。これだけでは意味が分からないと思うので、もう少し詳しく説明します。まず「ミーム」とは人々の言動に影響を与える文化的な情報のことを指します。この情報により今までの言動様式が変わってしまうことをミーム汚染といいます。

    わかりやすく言うと「常識が書き換わる」こと

    ミーム汚染を分かりやすく言うと「常識が書き換わる」ことです。昔は常識だったことでも、もう今の時代では通用しないことはよくあります。例えば昔の日本では長時間労働があ当たり前でしたが、今は働き方改革により、長時間労働はよくないという考え方が主流になってきました。

    このように常識は時代によって書き換わるのです。また、そういった現象をミーム汚染というのです。

    そもそも「ミーム」って何?

    ここまで「ミーム汚染」という言葉を何気なく使ってきましたが、そもそも「ミーム」とは何なのでしょうか?「ミーム」の概念など説明していきます。

    「ミーム」という概念

    「ミーム」とは、分化を形成するDNAのような情報のことで、人類の文化が形成されるプロセスを説明するための概念です。物語や習慣、技能といった文化的な情報が「ミーム」の具体例です。

    こうした文化的な情報は、会話、人々の振る舞い、本、儀式などによって他人に伝達されていきますが、そのプロセスを進化のアルゴリズムの視点から分析するために編み出されたのが「ミーム」という概念です。

    SCP財団とは

    SCP財団とは、「SCP」(特別収容プロトコル)と呼ばれる自然法則に反した物品・場所・存在を取り扱う架空の組織です。さらに、共同制作を行う同名のコミュニティサイトのことも指します。このSCP財団は言うなれば世界各国から委託を受けた秘密組織のようなイメージです。

    SCPがもし人目に触れてしまうと一般人の日常な生活や正常な感覚を損なわれる恐れがあります。場合によっては、人類の生存を脅かす事態にまで発展するかもしれません。そのため財団は、予想されるパニックや混乱を避けるため、人類の文明を正常に機能させるため、SCPを秘密裏に保管し、将来の恐怖に対処するためその研究を続けているのです。

    自然法則に反した物を取り扱う

    SCP財団では、自然法則に反した物品・場所・存在を取り扱っています。これらは「SCPオブジェクト」と総称され、研究の編成順位や予算の編成等を考慮し、いくつかのオブジェクトクラスに階層分けされています。

    財団はSCPの保管と研究のため、保護下にあるひとつひとつのSCPについて、特別収容プロトコルをしるした報告書を作成しています。この報告書には、SCPを安全にとどめさせるための手段、その性質の説明、財団による研究の記録などが科学的な筆致で記載されています。

    財団における「ミーム」

    「ミーム」という言葉は財団が産みだしたわけではありません。リチャード・ドーキンスという生物学・動物学の権威が、遺伝子の概念と類似した概念を産みだすために持ち出した言葉です。彼は、情報を伝えることそのものを自身の専門分野である生物の遺伝と共通項を見出そうとしたのです。

    ドーキンスが自身の著書「利己的な遺伝子」により持ち出した具体例は「鳥の鳴き声」です。鳥は群れのなかにいる他の鳥の鳴き声を真似して泣くので、同じ群れの中の鳥はみんな同じように鳴く、という話です。

    この、分化や規範によって習慣や情報が伝染し、他人の行動にも影響を与えるという概念は、物事を解釈するのに都合が良かったため、非常に多くの哲学・科学分野で採用されました。

    しかし、それだけ多くのと分野で使われるようになると、それぞれの分野で独立し、違う意味を持つようになります。ここではSCP財団がどのように「ミーム」を解釈しているのか説明します。

    知識・情報・規範によってその人の行動に影響すること

    財団においてのミームの捉え方は「知識・情報・規範によってその人の行動に影響すること」と捉えています。簡単にいえば、人の行動に影響を与える何かだということが出来ます。

    例えば日本には法律があり、皆さん法律を守って生きているでしょう。ではなぜ法律を守る必要があるのでしょうか。それは「法律を守るのは義務だから」と答えるでしょう。この「法律を守るのは義務」というのがミームです。法律を守るのが義務だという規範が、皆さんの行動に影響を与えています。

    ミームには様々種類があり、でかいものならば政治的イデオロギーや信仰心のようなものから、小さいものであるならばクラスメートのちょっとした噂話にいたるまで多岐にわたります。それによって人の言動様式が変わることがポイントです。

    「ミーム」汚染の例

    「ミーム汚染」の定義などここまで説明してきましたが、まだぼんやりとした理解にとどまっている方も多いのではと思います。「ミーム汚染」について具体的に理解できるように、具体例をいくつか説明していきます。

    「イヤーッ!」というセリフをニンジャの雄叫び

    「イヤーッ!」というセリフを聞いて皆さん何を思い浮かべるでしょうか?多くの方は女性の叫び声を思い浮かべるでしょう。しかし、忍者のかけ声に聞こえる人もいるのです。小説「ニンジャスレイヤー」のなかでの忍者の叫び声が「イヤーッ!」だったことから、これに影響を受けてのことです。

    この場合、小説「ニンジャスレイヤー」が「ミーム」となっていますね。

    「⑨」という文字を氷の妖精だと

    ⑨という文字をみれば普通は数字を思い浮かべるでしょう。しかし世の中には⑨を氷の要請だと思う人もいるのです。同人サークルの上海アリス幻樂団によって作成されている著作物に「東方project」というものがあります。ゲームや音楽CDも出ていて、原作者はZUNという方です。

    その東方projectにチルノという妖精のキャラクターがいて、そのチルノの通称が⑨なのだそうです。東方projectを見たことがあったりハマっていたりする人であれば、⑨という文字をみると数字ではなく妖精を思い浮かべるのです。

    「長門」という文字を見て

    例えば「長門は俺の嫁」という文章があったとしましょう。ここでそれぞれが思い浮かべる「長門」の女性像は違ってきます。まず、「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくるキャラクターに「長門 有希」という女性がいます。また「艦隊コレクション」という育成シミュレーションゲームでは、「長門改二」という戦艦のキャラクターが出てきます。

    さらに、大日本帝国海軍の海軍戦艦・長門を艦船擬人化した「長門アズールレーン」というキャラクターもいます。「長門」といってもこれだけの数の存在がありますから、どの長門を思い浮かべるのか、人によってその解釈は違ってきます。

    野獣先輩、淫夢語録

    インターネットミールの代表格ともいえるのが、野獣先輩と淫夢語録です。出演した成人向けビデオ「真夏の夜の淫夢」において、野獣のような眼光をしていることからその名がつきました。

    野獣先輩がここまで要因となった大きな要因は、彼が絶妙なルックスをしているからでしょう。似ている有名人が数多くおり「北島康介」「インテル長友」「伊藤かな恵」「鈴木福」「カウカウ多田」に似ていると言われています。

    テレビでこれらの有名人をみた視聴者が、野獣先輩の顔を連想してしまうという事態が起きているようです。有名人にとっては風評被害ですから可哀想なものです。

    「真夏の夜の淫夢」では数多くの名言が飛び出し、それらは「淫夢語録」として発売から何年もたった今でも、ネット上で人気を集めています。「淫夢語録」を用いた文章の特徴として、文の最後に感情や特徴をカッコ書きで説明することが多いというのがあります。

    例えば「(迫真)」「(棒読み)」「(震え声)」「(困惑)」「(小並感)」などが挙げられます。これらの文字が使われいるだけで「淫夢語録」に見えてしまうという事態が生じています。

    「ねこですよろしくおねがいします」

    これは、SCPに取り上げられたオブジェクトの一つです。説明ページにはいると、見てはいけないという内容が回りくどく書かれています。ロックを解除してみると、「ねこです。よろしくおねがいします」という文章とともに、目つきの悪いネコの画像がでてきます。

    一度この猫をみてしまうと、猫がいるという強迫観念に捉われ、暗闇でも猫が見えるようになってしまうそうです。同時に猫がいることを「ねこがいる」などの簡潔な言葉で周りに伝え始めるようになってしまいます。

    広告

    身近なもので「ミーム汚染」の例を挙げるならば、広告です。キャッチコピー的なものがわかりやすいでしょう。たとえば「はじめてのアコム」というキャッチコピーがCMや広告などによって拡散され世に浸透されています。

    「はじめての」という言葉を聞くだけで「アコム」を連想することができます。世の中に「はじめて→アコム」という意識が出来上がります。これは、新しい常識が形成されたということが出来ます。このように常識が変化することを「ミーム汚染」と言うのです。

    まとめ

    「ミーム汚染」とは世の中の常識が変化することを意味していることがお分かりいただけたと思います。平たくいうと「〇〇といえばこれ」というイメージが新たに形成されることだといえます。さらに分かりやすくいうと「常識が書き換わること」です。

    「汚染」という言葉を使ってはいますが、ミーム汚染は必ずしも悪い意味で使われるわけではありません。ただし、SCP財団は、人の生活や価値観を間違った方向に誘導してしまう恐れのある物をSCPとして、人々の目から隔離し、保存しています。

    こうして説明はしてきましたが、文字による説明だけでは分かりにくい概念かと思います。上記に挙げた具体例でイメージすることで少しでも理解が深まれば幸いです。

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