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    テレゴニーが過去の男性のDNAを遺伝させる!その証拠はあるの?

    今までの遺伝学をひっくり返すテレゴニー遺伝が最近になって証明され始めているようです。夫に似ていない黒人の子供が生まれる現象も度々見られますが、この現象をテレゴニー遺伝として考えるとつじつまが合うのかもしれません。テレゴニーとマイクロキメリズムの証拠とは一体。

    かつて関係を持った男性のDNAが遺伝するテレゴニーの証明は?

    テレゴニー遺伝は遺伝の常識を覆す遺伝です。
    テレゴニー遺伝は古くから知られていた理論ですが、現在の遺伝とは相反するものです。
    しかしこのテレゴニー遺伝は最近になって証明され始めているようです。テレゴニー遺伝とは何かやテレゴニー遺伝の証明などについて見ていきます。

    テレゴニー遺伝とは?

    テレゴニー遺伝は遺伝の常識を覆す、価値観を変える倫理です。
    遺伝の常識を覆すテレゴニー遺伝の考え方は新しいものではなく、昔はよく信じられてきたが証拠がないものでした。

    テレゴニー遺伝の詳細について見ていきます。

    遺伝の価値観を変える理論

    テレゴニー遺伝は雌が以前に雄と交わり、その雌がその後に違う雄との間にできた子供に以前の雄の特徴が遺伝するという理論です。
    例えば再婚などをした女性の子供が前の夫の性質を帯びるという考え方です。

    通常、遺伝は以前の雄の特徴が遺伝することはないので、正に遺伝の価値観を変える理論です。
    この理論は日本語では「先夫遺伝」「感応遺伝」と呼ばれています。

    哲学者アリストテレスも提唱

    テレゴニー遺伝は古代から広く受け入れられていました。
    古代ギリシアの哲学者であるアリストテレスはこのテレゴニー遺伝を説明し、広く受け入れられました。中世になるとアリストテレスを再評価した学者によってテレゴニー遺伝が復活しました。

    ドイツの哲学者のショーペンハウアーやイギリスの哲学者・社会学者・倫理学者などがテレゴニー遺伝を信憑性のある理論であると思っていたそうです。

    ギリシャ神話にあるテレゴニー

    テレゴニー遺伝はギリシャ神話の仲にもテレゴニー遺伝的な考え方の妊娠がありました。

    ギリシャ神話に出てくる英雄たちでは父親が二人いて一人が神、もう一つが人間という話がよくあったそうです。古代の性の理解は精液が混ざることで神の性質と人間の性質を同時に受け継ぐと考えられていました。すなわちこのような理解で英雄が人間を超えた性質を示すことを説明しました。

    中世ではテレゴニーによる結婚の反対があった

    テレゴニーは古くから広く受け入れられていましたが、このテレゴニーで結婚を反対された例がありました。

    1361年にエドワード黒太子は父であるエドワード3世の従妹であるジョーン・オブ・ケントと結婚しましたが、ジョーン・オブ・ケントは既に2度も結婚の経験があるため反対意見が多かったそうです。テレゴニーも反対の理由の一つだったそうです。

    女性が愛した人に似る説もあった

    テレゴニー遺伝は女性が愛した人に似るという説もありました。この説はグノーシス主義者によって広められました。

    フィリポによる福音書によると女が誰を愛そうとも生まれてくる子供はその相手に似るとなっています。

    現在の遺伝学とは相反する

    このテレゴニー遺伝はもちろん現在の遺伝学とは相反するものです。

    現在の遺伝学では哺乳類においては受精卵の半分は精子、もう半分は卵子が受け継がれるので、テレゴニー遺伝は現在の遺伝学の知識や生殖過程の知識とは合致しません。

    テレゴニーはナチスの思想に使われた

    テレゴニーは19世紀後半の人種差別主義者の会話にも影響を与えてきました。
    具体的には非アーリア人との子供を一度でも持ったら純粋なアーリア人の子供を二度と持つことはできないなどです。

    このアイディアはナチスの思想にも使われました。

    テレゴニーと関連性があるマイクロキメリズムとは?

    テレゴニーと関連性があると言われているがマイクロキメリズムです。
    このマイクロキメリズムは自己免疫疾患に関係があると言われていますが、その関連性は研究途上であり、まだまだ未知の領域の世界です。

    マイクロキメリズムについて見ていきます。

    他人の細胞が自分に入る現象

    マイクロキメリズムは他人の少数の細胞が体内に入り込み、体内に定着している状態の事を言います。

    つまりマイクロキメリズムは一個体の中に遺伝子情報が異なる細胞を持っていることを言います。

    血液や臓器の移植などで起こる

    このマイクロキメリズムは血液や臓器の移植で起きると言われています。

    また妊娠中にも起こると言われており、妊娠中の場合は母親と胎児の間で少量の細胞の相互移動が発生していることは知られていますが、妊娠終了後もお互いの免疫系に排除されることなく体内に定着して数十年経っても残っていることも確認されています。
    実子であっても免疫学的には他者であるはずの受精卵が免疫寛容によって排除されない現象が関係しているのではないかと言われています。

    アルツハイマーに強くなる

    マイクロキメリズムはアルツハイマーになりにくいと言われているそうです。

    他人の細胞をもらうと免疫がアップし強くなるそうです。
    人間の本能として意識的ではなく無意識的に自分にはないパワーを吸収しているそうです。

    テレゴニー遺伝は全くのガセ?

    現在の遺伝学と相反するテレゴニー遺伝ですが、テレゴニー遺伝自体がガセなのでしょうか?

    テレゴニー遺伝に対する否定について見ていきます。

    現代の遺伝学を否定するほどの根拠がない

    テレゴニー遺伝は現在の遺伝学と相反するものであるため、それを否定するほどの根拠はないという意見があります。

    テレゴニー遺伝は古代から語り継がれてきた迷信である、劣性遺伝子の存在を知らなった時代の古い遺伝学であると考える人もいるようです。

    隔世遺伝がテレゴニー遺伝を否定した

    かつてテレゴニー遺伝ではないかと言われたものが、隔世遺伝によって否定されたことがありました。

    シマウマの牡馬とアラビアの栗色の毛の牝馬を飼育していて、ある日シマウマの代わりに牡の白馬を買って栗色の牝馬と飼育したところ雌馬から産まれた子供の足に奇妙が縞模様があったそうです。これはテレゴニー遺伝ではないかと発表し、しばらくはその話がテレゴニー遺伝の存在の裏付けとして広まっていました。

    しかし、動物学者が追実験の結果、それは隔世遺伝であると否定されたそうです。
    隔世遺伝は個体の持つ遺伝形質が親の世代では発現していなくて、祖父母やそれ以前の世代を飛ばして遺伝しているかのように見える遺伝現象のことです。

    テレゴニー遺伝は証明され始めている?

    現在の遺伝学とは相反することからテレゴニー遺伝に対して否定の意見もありますが、逆にテレゴニー遺伝の証明が始まっています。

     

    テレゴニー遺伝の証明に関することを見ていきます。

    ハエを使った実験でテレゴニーが証明された

    2014年にオーストラリアのニューサウスウェールズ大学の研究チームによる実験の結果、テレゴニー遺伝が見られました。

    この実験はミハエを使ったもので、複数の交尾と子供の形質の関係性が研究されました。身体の大きいオスのハエのグループと身体の小さいオスのハエのグループを作り、メスのハエとの交尾を記録したところ、交尾をして生まれた子供のハエの身体の大きさは以前に交尾したオスのハエの影響を強く受けているという結果が出たそうです。

    研究チームはこの結果について前のオスの精液に含まれている化学物質が交尾の後にメスの体内に残り続けて生まれてきた子供に影響したと考察しています。

    研究論文によるとハエの場合は精子が子供の大きさを左右する

    このハエを使った実験の論文によるとハエの場合は精子が子供の大きさを左右する環境因子であり、その精子の持ち主のオスと子供に血縁関係があるかどうかは無関係だそうです。

    研究チームは500匹以上のハエを調べましたが、どのように進化することで、この能力を手に入れたのか、どのような仕組みなのかは分かっていないそうです。

    次のテーマは化学物質の特定と他の動物にも当てはまるか調べること

    ハエでの実験でテレゴニーの現象が見られた研究チームの次のテーマは影響を及ぼしている化学物質の特定と他の動物にも同じ原則が当てはまるか調べることだそうです。

    研究に参加した科学者によれば人の健康にも関係する発見ではあるが、人で同様の研究を行う手段は無いそうです。研究に参加した科学者によれば信じられないような発見なので何によって引き起こされているかを突き止めたいそうです。

    マイクロキメリズムも証明された

    テレゴニー遺伝と関連性があるといわれているマイクロキメリズムですが、マイクロキメリズムもその現象が証明されています。

    1979年にスタンフォード大学のレオナルド・ハーゼンバーグ教授によって胎児のDNAが妊娠によって母親の胎内に残ることが最初に証明されました。2012年にはフレッド・ハッチンソン癌研究センターによって胎児のDNAが脳関門を通過して母親の胎内に残ることは珍しくないことを証明されました。また2012年にはレイデン大学医療センターが以前の妊娠で体内に入った胎児のDNAが次の兄弟の中にも入ると指摘しています。

    一部の科学者のテレゴニーのメカニズムの提唱

    ハエを使った実験でテレゴニーの現象が起きたこと、マイクロキメリズムが証明されたことなどから一部の科学者はテレゴニーを説明できる分子生物学的メカニズムを提唱しています。

    そのメカニズムは精子による女性生殖器内の体細胞への沈着や妊娠による子供の細胞を経由したDNAの結合だそうです。
    つまり精子のDNAが母体体細胞に残留や母体血中に存在する子供のDNAによる影響や母体細胞への外部のDNAの取り込みなどによる遺伝であるということだそうです。

    テレゴニー遺伝の可能性を否定できない

    以上のようにハエを使った実験でテレゴニー遺伝が見られたり、マイクロキメリズムも証明された以上、テレゴニー遺伝が全くのガセであるという可能性はないです。

    テレゴニー遺伝は否定することも肯定することもできる状況にあります。

    テレゴニー遺伝は女性にとって都合が悪い?

    テレゴニーは女性とって都合の悪いという考え方もあるそうです。

    一体なぜテレゴニーは女性にとって都合が悪いのでしょうか?
    テレゴニーが女性にとって都合の悪い理由について見ていきます。

    テレゴニーは売春を減らす

    売春は望まない妊娠、感染症、周囲の蔑視などのリスクがありますが、現在ではこれらのリスクはほとんど無くなったため、売春は一般化されつつあるそうです。

    しかし、テレゴニーは以前に関係を持った男性の遺伝子が産まれてくる子供にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、売春から足を洗ったら後に妊娠した場合、かつての売春客の遺伝子が産まれてくる子供に影響する可能性が出てきます。もしテレゴニーがあるならば、このことからが売春をするかどうか悩んでいる女性にとっては一種のブレーキになるのではないかということです。

    女性の過去の相手が子供に遺伝する

    テレゴニーは女性が過去に関係を持った相手の遺伝子が子供に遺伝する可能性を示しています。

    確かに夫婦の間に産まれた子供なのに、夫に何となく似ていない、それどころか以前に関係を持った男性に何となく似ているなどが考えられます。

    実際に夫に似てない子供が生まれる

    実際に夫婦の間に産まれた子供が夫に似ていなかったということもあったそうです。

    例えば、元プロ野球選手の駒田徳広さんと、その妻との間に産まれた子供が、黒人の容姿をしたという噂があります。これに関してはあくまで噂で駒田徳広さん本人は否定していましたが、否定する根拠がなくネットで拡大したそうです。
    また、どこまで本当かは分かりませんが、インターネット上ではテレゴニー遺伝を連想される、夫に子供が似なかったという体験談などが、いろいろ掲載されています。

    テレゴニーが引き起こしている行動とは?

    テレゴニーが本当にあると仮定すると納得できる人間の行動があるそうです。

    テレゴニーが本当にあると仮定した場合に納得できる行動について見ていきます。

    処女を好きになってしまう

    処女を好む男性は本能的にテレゴニーを知っているからではないかという考え方です。

    もしテレゴニーがなければ処女も非処女も一緒ではないかという考え方です。

    優れた人とキスしたくなる

    テレゴニーが起こるのは性行為だけではなく。キスをするだけでも唾液から遺伝子が身体の中に入り込みます。そして好きな人とキスをする行為はお互いの唾液の中のバクテリアを交換するためというのが定説だそうです。

    つまり、遺伝子的に優れた異性の唾液なら良いバクテリアが多いから自分に取り込みたいということではないかということです。
    また優れた遺伝を持つ異性の体液を欲しがるのも優れた遺伝を自分の体内に取り入れたいからではないかということです。

    テレゴニーは動物の繁殖に関係している?

    テレゴニー遺伝に関しては血統書付きの動物の繁殖において深く関係しているそうです。

    動物の繁殖とテレゴニー遺伝について見ていきます。

    ブリーダー達の中にはテレゴニーを信じている人がいる

    犬などのブリーダーの間では一度、雑種の子供を産んだメスはその後、純血種と交配しても雑種の血が混ざってしまうらしいと言われてきたそうです。

    一度でも違う種類の犬が交配させたメス犬は純血ではないと否定されます。その後。この犬が純血種と交配しても血統書は付与されないそうです。
    そのため犬の場合はテレゴニー遺伝が重視されてるそうです。

    競走馬も同じ

    純血にこだわるのは犬だけではなく競走馬もその一つです。

    ブリーダーや馬の種付け師の人たちは、ある意味テレゴニーという存在を否定せずに守り続けていると考えられます。血統を管理している人たちの言うことだから信憑性がありそうですが、プロ達は、血統の管理で収入が変化してくるので、テレゴニーを意識しているのでないかということです。

    テレゴニーはまだまだ未知の部分が多いがもしかしたら将来科学で証明されるかもしれない

    テレゴニー遺伝はまだまだ未知の部分が多いものでした。テレゴニー遺伝は現在の遺伝とは相反するものであることから否定される場合もありますが、ハエを使った実験などで、徐々にではありますが、証明されてきています。もしテレゴニーがあるならば近い将来、テレゴニーの完全な証明がなされるかもしれません。今後のテレゴニーの研究に注目です。

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