木村良平さんの結婚相手がバラされた事件の真相は?子供がいるのかも解説
2023/12/28
大今里
本来は『ヤマアラシのジレンマ』という心理学的に用いられる言葉ですが、『新世紀ヱヴァンゲリヲン』という人気アニメのTV版の第4話でサブタイトルになったことが造語のいわれとされています。そのサブタイトルが「Hedgehog's Dilemma」(ヘッジホッグジレンマ)になります。
ちなみにこの作中では主人公のシンジを他の登場人物であるリツコとミサトがシンジをヤマアラシのジレンマに例えた会話がありそれになぞらえてシンジは”ハリネズミのようだ”となり『ハリネズミのジレンマ』としての造語が生まれました。
この『ヤマアラシのジレンマ』は恋愛関係などに例えてよく使われる言葉ですが心理学では組織の人間関係論でも用いられていてとても深い意味があるようです。哲学者の寓話を元に生まれたましたがこの意味を知ると「言い得て妙」だと気付かされると思います。そんな「ハリネズミのジレンマ」をご紹介します。
本来は「ヤマアラシのジレンマ」ですが、あの人気アニメから「ハリネズミのジレンマ」として造語になり有名になりました。
元々は「ヤマアラシのジレンマ」ですが、哲学者の寓話(ぐうわ)で「鋭い針毛を持つヤマアラシは、互いに寄り添いあおうとすると、自分の針毛で相手を傷つけてしまうため、近づけない」というたとえ話として知られています。
そして「ハリネズミのジレンマ」は伝説のアニメ『ヱヴァンゲリヲン』のTV版で生まれた言葉でした。作中でも「ヤマアラシのジレンマ」として例えられていましたが、後に「ハリネズミのジレンマ」になったと言われています。
その「ヤマアラシのジレンマ」は哲学者である”ショーペンハウエル氏”の寓話が元になった言葉ですが、その内容が、「ある冬の日、2匹のヤマアラシがお互いの体を寄せ合って暖を取ろうとしたところ、それぞれのトゲが相手の体を刺しています。痛いので離れると、今度は寒さに耐えられなくなりました。
2匹はまた近づき、痛いのでまた離れることを繰り返しているうちに、ついに、お互いに傷つけずにすみ、しかもほどほどに暖めあうことのできる距離を見つけその後は距離を保ち続けました。」という内容です。
その寓話を元に心理学者の”フロイト氏”が人間関係に関するたとえ話として生まれました。「人間関係で、お互いに近づきすぎると傷つき傷つけてしまい関係が悪化する。かといって距離をとると疎遠になり、親密な関係が築けない。」人にはそれぞれの最適な距離感があるという話です。
そしてヤマアラシのジレンマは人気アニメ『新世紀ヱヴァンゲリヲン』のTV版でも使われていました。第4話のサブタイトルが「Hedgehog"s Dilemma(ヘッジホッグジレンマ)」によるもので作中には「近づくことで感じる痛み 近づかなきゃ解らない温かみ・・・」がモチーフとなっていました。
この主人公である碇シンジや、その他の登場人物の心理状態は「ヤマアラシ」ではなく「ハリネズミ」のようだと形容されたことから、「ハリネズミのジレンマ」という言葉が生まれたと考えられています。
ちなみにヤマアラシとハリネズミの特徴の違いはヤマアラシは相手を威嚇するため攻撃的に針を逆立てするが、ハリネズミは身を守るために針を使うという違いがありヤマアラシの針は相手に刺さると体から抜けるが、ハリネズミの針は刺さっても抜けないと言われています。
ヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマのリアル版はどうやら違っていたようです。実際には寄り添い合い生殖活動もできています。動画も交えてご紹介します。
この写真のように2匹のヤマアラシが仲睦まじくめちゃめちゃ寄り添い合っています。針毛をねかせることにより触れ合っていますね!心理学者フロイト氏によって説かれた話はあくまで例え話として語られていて、完全な”嘘”となると語弊がありますが…
さながら「ウサギは寂しいと死んでしまう」にも似た都市伝説的な面もありツッコミ情報としてネットで上がっています。とは言え人との関わりにおいては「相手との最適な距離を見つけることが大切」という教訓の部分は心にとめておくことは悪くないことですね。
ヤマアラシもハリネズミも触れ合うことで生殖活動も可能にしていて生殖器周りは針毛は生えておらず、互いを傷つけることなく交尾するようです。基本、両種とも単独行動のため繁殖期は決まっていないようですが、両種の交尾している動画がありますのでご覧ください。
ヤマアラシの方は針が長いためかオスの顔に針が刺さりそうな感じがして苦戦の様子ですが、お互いが慎重に行為をしています。
ハリネズミの方はメスの針が気にならないのかオスはしっかり背中に被さる形で密着し行為に及んでいますね。共に貴重な動画でした。
ヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマは現代の社会と個人の個性とがぶつかり合いジレンマが生じているようです。
ヤマアラシ同様に人間も人との関わりなくして生きて行けず避けて通れません。相手によってはいわゆる”針の長さが痛いと感じる距離”でそれを知ることにより適度な距離間をつかみうまく保っていくことが求められているようです。
会社に入りその組織にくっつき過ぎると自分の個性が隠れてしまい、逆に過度に主張が過ぎるとその組織において機能することが難しくなります。適度な人間関係の距離を見極めることが会社で成果を出すうえで重要ですが、それが難しく面倒な作業になっているのが現代の社会と言われています。
少しでもうまく人との距離を見極められるよう、自分の”針の長さ”を把握しできるだけ柔軟な針の伸縮ができるようにすることが求められているようです。
「親しき中にも礼儀あり」という言葉があるように仕事仲間・友人・恋人関係においてもやはり距離感が大事です。自分の感情が高ぶり気持ちを相手に向けてもそれは一方通行で思いは伝わりません。空気が読めない人、自己中心的な人など往々にいたりしますが…。
大事なことの一つとして相手を状態をしっかり観てあげることが挙げられます。『忙しそうではないか?困っているのではないか?』と少しでも気を配れるようになればずいぶん違います。「大丈夫?何か手伝おうか?」とちょっとした一言を添えるだけで相手の反応が変わっていきます。
やはり大事なことは相手の立場を尊重し相手の気持ちになって考えることですが、意外とそれを実践できている人は少ないようです。お互いが尊重し合い思いやることが人との良い距離感につながります。
ヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマは人間関係に関することですから、恋愛シーンでも使われているようです。
”恋愛心理学”という学問は存在しませんが、社会心理学や進化心理学の分野から派生した心理学で、最近、一部の大学では恋愛心理学の講義が行われている大学があると言われています。その恋愛心理学を大学で講義する筆者によると…
『友達より親密で、だけど恋人にはなっていないという関係も実はヤマアラシのジレンマ。付き合ったらいいのに、恋人関係にまで発展しない…というか「発展させない」っといってもいいかもしれません。
恋人同士になる(近づきたい)ことで、恋人だからこそのケンカをしたりして、関係が悪くなることを避ける(近づけすぎたくない)ために、友達以上恋人未満の関係でいるのかもしれません。』と筆者が分析しています。
さらに筆者は恋人の束縛については「たとえば、『好きだから束縛したい』という人もいるでしょう。ですが、束縛しすぎると自分も疲れますし、相手も嫌な気持ちになりますよね。好きな人が何をしているか気になる(近づきたい)、だけど聞けない(近づきすぎたくない)
反対に束縛さるのが嫌だから離れたいと思うけど(離れたい)、いざ離れると寂しい(離れすぎたくない)。まさに、これがヤマアラシのジレンマです。」と説明していました。
この束縛については「人間関係はつかず離れずの関係が大事だ」ということと「相手のことをおもんばかることの重要さ」を語られていて普段からのコミュニケーションが大事だということがわかりますね。
長い付き合いをしている恋人同士でも同様にヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマに悩む方も多いようです。でもこの悩みが大切のようで、二人が一緒に悩みながら「ちょうどよい距離感をつかんでいくこと」が一番大切な方法と言われています。
しかし男性が「足が太い」「化粧が濃い」など容姿の欠点を気軽に口にする際は二人の距離が近いはずですがこれが原因で関係にヒビが入るカップルもいます。男性にとっては親しみを込めた悪口のつもりが女性にとっては傷つくセリフのはずです。
男性にとっては良かれと思い口にしたことが女性にとっては傷つく言葉です。相手の気持ちを汲んであげて欠点は口にしないように男性は注意が必要かもしれませんね。
お互いの気持ちが老夫婦老のように大した会話がなくても「あ・うん」の呼吸でコミュニケーションが成り立っていればそれは素晴らしいことですね。お互いが「わかり合っている」からこそのことで少し距離をおくことで相手を冷静に見ることができるからです。
ですが、この距離が恋人同士にとっては致命的になることもあります。「わかってくれているだろう」「ちょっと連絡を取らなくても大丈夫だろう」と甘えが出て感情の伝達といったコミュニケーションをとらなくなってしまうからです。
やはり素直に「寂しい」「会いたい」と気持ちを伝えお互いの距離を縮めることも必要なことです。また、二人のちょうどよい距離感は経験をつんでいけば楽に保てるようになります。ヤマアラシのジレンマのように近づいたり、離れたりとお互いの距離感を探すことがコツかもしれませんね。
ヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマは人間関係に深く関わることですが、絵本の中でもハリネズミのジレンマはあるようです。
この作品あらすじは母ハリネズミと子ハリネズミが登場します。母ハリネズミが子ハリネズミに「抱きしめてくれる人が友達だよ」と伝えられます。その後、子ハリネズミは針毛に悩みながらも友達を探し生きていきます。結末は衝撃的ですが、何かしら考えさせられる大人向きの本です。
こちらの作品も自分のハリを嫌うハリネズミが周りの動物と仲良くしたい思いで誰かを自宅に招待しようとしますが、ハリで傷つけてしますのではと思い招待するかジレンマに悩みます。そんな臆病なハリネズミに友達はできるのか…という作品です。
普段、人との関わりのなかで気づかないでいますが「ヤマアラシ(ハリネズミ)のジレンマ」は様々なシーンでありそうですね。もし?恋に悩んでいる友達がいたら「それ!ハリネズミのジレンマだよ」ってネタ話にいかがですか!?
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局