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2023/12/28
大今里
舞台化も決定しとてつもない勢いで各フィールドで活躍している「火花」は、お笑い芸人としても活躍されている【又吉直樹】が初めて生み出した小説です。
「火花」の初出となった時期がいつのなのかというと、「文學界」2015年2月号がそれでした。掲載が当初から、まさかの現役人気お笑い芸人が生み出した初の純文学小説ということで大きな話題と注目を集めていました。さらに、「火花」は第28回三島由紀夫賞候補作への選出と第153回芥川龍之介賞も受賞しています。
○氏名
又吉 直樹(またよし なおき)
○生年月日
1980年6月2日
○出身地
大阪府寝屋川市
吉本興業東京本社所属のお笑い芸人であり小説家。1999年にNSC(吉本総合芸能学院)東京校の5期生として入学。その後に「線香花火」というコンビで活動。2003年にそのコンビは解散となっていますが、NSC東京校の同期であり仲の良かった綾部祐二とお笑いコンビ「ピース」結成しています。
お笑いコンビ「線香花火」として芸人デビューして2年経った頃、吉本興業の広報誌である「マンスリーよしもと」で若手芸人がコラムを書いて競い合うというコーナーで文章を書くことがありました。コーナーが始まった当初は10回優勝したら単独連載誌面を貰えるという話があり、なんと10回優勝しています!
その後、2009年の6月になると知人の構成作家の紹介で知り合った人物と共著で「自由律俳句集~カキフライが無いなら来なかった~を刊行。これが又吉直樹さんにとって初めての書籍となった作品なんです。
また、同じタイミングで西加奈子の短編集「炎上する君」の帯を書く依頼を受けたり、中村文則と話す機会を得るなど、才能あふれる多くの人達との交流が増え作家としての経験を積んでいきます。そして、2011年11月にはついに初めての単著作品「第2図書係補佐」を刊行。
2012年になると、俳人の堀本裕樹とともに雑誌「すばる」にて「ササる俳句 笑う俳句」を連載しており、それに加筆と書き下ろし原稿を加えたものが「芸人と俳人」として、2015年に集英社より刊行されています。
とてつもなく多くの人たちから高い支持を集めた「火花」は今年舞台化されるんです!それも、著者でもある又吉直樹さん本人が出演!これは見逃せませんね!又吉直樹さん以外で舞台化された「火花」に参加する主要キャスト情報をご紹介しましょう。
役:徳永
キャスト名:植田圭輔
~「火花」での役どころ~
「火花」の主人公。お笑いコンビ・スパークスのメンバー。熱海の花火大会で神谷と出会い、弟子入りを志願する。
役:神谷
キャスト名:石田明
~「火花」での役どころ~
お笑いコンビ・あほんだらのメンバー。天才肌で奇抜な発想を持ち人間味に溢れているんですが人付き合いが悪く、他の芸人仲間の間では悪名高いことで知られています。
役:真樹 / 観月ありさ(本人役)
キャスト名:観月ありさ
舞台化された「火花」の物語は2本仕立ての物語として展開していきます。石田明さんを軸にした原作の物語に加えて、観月ありささんと又吉直樹さんが作品の世界観を朗読する新しい物語軸が加わっています。両方の物語が絶妙に交錯しながら進んでいき、最後には観月ありささんがが又吉直樹さんに『火花』を書いた意義を問うという内容になっています!
舞台化される「火花」への意気込みに、本人役として舞台化「火花」にも登場する又吉直樹さんはインタビュー記事で熱く語っています!
映画やドラマ、マンガなど、いろいろな形にしていただきましたけど、今回の舞台がもしかしたら一番斬新で、『火花』に新しい光を当ててくれるんじゃないか。これから一緒に作っていくんですけど、より『火花』の内面に踏み込めるかも知れないですね。だから原作を読んだ方も、より楽しんでいただけるのではないか と思います。
「火花」は舞台化以外でもドラマ作品として楽しむことが出来るんです!全10話構成でのドラマで、2016年春から、Netflixにて全話が一挙に配信されました。その後、2017年にはNHK総合にて、約45分(最終話は50分)に再編集された内容が放送されています。
吉本興業が製作していることで、主人公の相方を含めたキャストに吉本興業に所属しているタレントが起用されていたり、ライブシーンの一部は吉本興業が管理しているヨシモト∞ホールで撮影されていたりと、お笑いファン必見の内容になっています。
ドラマ化・舞台化された「火花」はなんと映画化もされいるんです!
舞台化よりも早い2017年11月23日に映画は公開となっており、映画の監督はなんとお笑い芸人で俳優としても活躍している板尾創路さんが起用されているのも特徴的。そして、大人気俳優でもある菅田将暉さんと桐谷健太さんのダブル主演を務めています。
2018年の舞台化はもちろん、その他にも色々なジャンルにて大きく動いている作品「火花」からこれからも目が離せませんね!「火花」を初めて知った人は、舞台化作品の前にドラマや映画を一度楽しんでみるのをおすすめします!
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